発達すると、わかれて、つながる|ただいま絶賛発達中 発達する眼鏡イノチグラス
2019.05.26
文字を読むときに、舌が一緒に動くお子さんがいます。例えばこういうお子さんは人と話すときに目を合わせることが苦手だったりします。
発達とは、わかれること、その後につながって動けることです。
舌と目の動きが不随意的(無意識的)に連動しているので、目だけをスムーズに動かす事ができません。目を動かそうとすると舌の一緒に動かす必要があるんです。
反射と動きが高度化して、目と舌の動きが分かれるようになってくると、人とのコミュニケーションにおいて、相手の目を見ながら、話しやすくなります。
舌と目と頸、そして体幹部が、それぞれ違う方向に動かせるように分かれると(分化)、とても人間らしい動きになってきます。
例えば授業中に、
体幹部をまっすぐ維持しながら、
下肢は椅子に座るという中間位をとりつつ、
頸を少し下に傾けるという高度な運動をしているのに、
目は、左右や上下にすばやく効率的に動かす。
ことができるという、学習姿勢は
動きの「分化」=わかれると「調和」=連動によって、成り立っています。それぞれが、別の役割をチームになって同時にすることができる状態です。
そして、アスリートやダンサーなど身体のプロは、目、舌、頸、体幹部をとても高度にコーディネートして動かせるので、想像をはるかに超えるような身体調和性を見せてくれます。
そのためには、動きのコントロールが
脊髄→脳幹→大脳基底核&小脳→前頭前皮質
へと高度化していく必要があります。
そのためには
・心地よい自然の音があること
・過度な人工的な光から目を守ること
・肌に触れるものを選ぶこと
・口の中に入るもの質の差を知ること
はますます、これから重要になるでしょう。
このように考えると、動きが不器用な子=「発達性協調運動障害」というような診断名がとてもナンセンスで、その人自身の本質を見逃す恐れがあることがわかるはずです。
私たち大人の発達も「わかれて、つながる」は同じで、
あなたとわたしの役割が、いったんしっかりと分化して、
それぞれの自立した動きが融合して、調和していく。
個と集団の発達のその先に、社会の成熟があると思います。
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