開発者 灰谷孝ブログ

ただいま絶賛発達中【実存的変容はいかにして起こるか】

「実存的変容はどのようにして起こしたらいいですか?」

今日出たバイオレゾナンス医学会で天外伺朗さんの講演を受けて聴衆者から出た質問だった。僕は「魂が発達する」という言葉で普段表現しているのだが、ティールや成人発達などの理論が外国から活発に入ってきて、ポリヴェーカル理論のような神経系としての理論も流行っていて、その恩恵として
「大人も組織も死ぬまで発達する」という人の意識の前提が生まれているのは本当に素晴らしいことだと思うけれども、やはりそこは根源が二元論の国からうまれている理論理屈なので、
理論>実践
という印象が否めないというのが正直な感想である。

一回死んで生まれ変わるような内側から沸き起こる、全く想像もつかなかった自分に生まれ変わるという体験を起こすためのテクノロジーを体験的にいくつか知っている。

実存的変容を起こすためのテクノロジーとして僕が最もピュアで本質的だと感じているのは、
O・ドナルド・フレッドソン博士の「オリジナルプレイ」だ。あらゆる困難な環境の子どもたちとの遊び、そして野生動物との遊びの中から生まれ、合気道や書道の中にその真髄があることを見出して、さらに合気道をも超えるくらいの「身体知性」を獲得しているフレッドさんが直接来て、オリジナルプレイが日本に紹介されていること、来年もまた来日されることは本当に日本のチャンスだ。ぜひ多くの人、特にリーダーや教育に関わる人に出会って欲しい。

それと同じくらいに僕の中で大切なのが吉本伊信さんの内観法だ。出張に行く人なら東横インには必ず内観の本がおいてあることを知っていると思う。7日間、ひたすら3つの質問を自分にしていく集中内観は、まさに死なずに死を体験する日本から生まれた世界の宝だと感じているが、先日、世界に内観を普及している青山学院大学名誉教授の石井光さんから「あの3つの質問を作るのに吉本伊信さんが20年かかった」と聞いて、衝撃を受け、また目が覚めるような思いをした。集中内観は多くの人に体験して欲しいことだが、しかし本当の内観は日常でそれが続けられるかどうかであって、そこに本当に難しさを感じている、私は。

ただ、心と精神の大掃除という意味では、集中内観という日本の宝を、日本人の多くが経験することなく終わるというのは、とてももったいないことだと思う。
もちろん、他にも優れたテクノロジーがあるのだけれど、本当に実存的変容を望むのなら忘れていけないことがあって
「実存的変容を意識すると、実存的変容は起こらない」
というパラドックスがあることだ。つまり
「発達するために発達に取り組んでいる人は発達できない」
という事実があって、逆にいうと
「実存的変容とは、変容などを望むような余裕があるときには生まれない」
というのが多いように思う。

だから、実存的変容を起こしたこともないうちから、実存的変容を起こすための勉強だけして知識が先についていしまっていることがすでに「ハンデ」としてあることが、現代生活における大人の発達にむけての大きな壁となっている。

実存的変容を起こしたければ、子どもと本気で遊び、子どもとともに遊びをとしてフロー状態に入ってみることがもっと身近な方法で、発達障害と言われる子どもたちと遊べる環境にある大人などは、最もその大きな自己変容のチャンスを身近に得ているということを思い出して欲しい。

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