開発者 灰谷孝ブログ

只今絶賛発達中【変化したのは自分なのか環境なのか】

車の自動洗車機に入ったときに、まるで自分の車が進んでいるかのような錯覚を経験したことがある人は多いでしょう。

社会の状況が変化するそのスピードがどんどん早くなっています。ですが、自分が動いて環境を変化させたのか、環境が変化したから景色が変わったのかがわからなくなることがあります。

つまり、実際に自分が動いていなくても(行動変容していなくても)、周りの人や環境が動くことで、まるで自分が移動しているかのような錯覚を起こすのですが、
心理的にもこの錯覚が起こります。「洗車機効果」といいます。

「車は通常前に進むもの」という思い込みが人にあるように
「人は(頑張れば)前に進むもの」という思い込みはすくなからず人にあるように思います。その期待値が大きすぎると自己評価と他者評価にズレが出ます。

例えば、お客様に商品を買って頂けたのは、自分の行動要因なのか、環境(会社や同僚やお客様)の変容要因なのか、その認知ができるのは実際にはとても高度な脳機能だと思うのです。最終的にその把握は前頭葉の機能だからです。

ついこの前、淡路島⇔成田空港を自家用車で往復したのですが、自分では往復1,400km中の1,200kmは運転したつもりでしたが、実際には僕が運転したのは1,000キロでした。自分が現実よりも運転したつもりになってる!!!

これは心理的な働きだけから来るのかと言うと、僕はそう思いません。身体感覚と視機能が大きく関わり、これに関わる眼球運動は「前庭動眼反射VOR」と「視運動性反射OKN」といいます。

これらは「古い眼球運動」といって、動物脳にあり、人間の成長段階の乳幼児期に大きく発達する視機能です。

だっこされたり、おんぶされたり、ねがえりしたり、ぐるぐるまわったり、のぼったり、とびおりたり、ブランコ乗ったり、滑ったり、山を歩いたり、そんな経験をすることで育ちます。

こういう遊びを一杯した子どもは「自分の望みを自分で動いて手に入れる」自己実現能力が伸びると僕は信じています。

そういう遊びをおろそかにすると「人に頼らないと欲しい物を手にできない。でもそれを自分がしたことだと勘違いする」ということが、少し極端にいうと、おこりえると思います。

自立すること、自分で考えて動くこと、自分から変化を作り出すこと、そういったことは決して思考だけで可能になるのではなくて、身体的な能力として伸びていきます。

なかなか外に出られないこの時期ですが、家の中でもできることはあります。
人間木登りする、シーツでハンモックする、トランポリンを飛ぶ、お布団でゴロゴロ遊びをする、人間飛行機(寝転がった親の足の裏に子どもが立つ、飛行機になる)。

でも一番は、だっこ、おんぶ。そうやってしがみついた状態で、移動することによって培われるのが自立の能力の基礎です。
抱っこグセがつく、という言葉を耳にもしますが、ぼくは抱っこやおんぶ経験は、人生の基礎をつくると思います。

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