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読み書きが苦手な子どもがイノチグラスをかけてから

2020.04.20

〜ユーザーの声(Kさん親子)〜

読み書きが苦手なお子さんがイノチグラスをかけてからの様子を、お母さまにインタビューさせていただきました。

 

【イノチグラスを作成しようと思ったきっかけ】

以前からPCの画面では、背面が黒で文字を白にしたほうが見やすくなったり、文字を読む際にピンクのマーカーにブルーのボールペンで下線を加えると読みやすくなると知っていたのですが、ディスレクシア※の定規を毎日持ち歩くのは大変なので、メガネのようにサポートできる色が目の前にあったら楽だろうなと思っていました。
また、パーカイトリーブロック※で斜めの線と立体視のビジョントレーニング※をしていて、色によって見やすさが上がりそうだということも感じていたので、イノチグラスのカラーレンズの可能性に賭けたいと思って作成しました。

 

 

【イノチグラスを体験した時、何が印象に残りましたか】

プリズム※を入れた時に、鉛筆が立体に見えると言ったことです。
今まで世界が立体的に見えていなかったのかと驚きました。

 

 

【イノチグラスをかけてからの変化はどんなことがありましたか?】

文字がノートの枠に収まるようになったことや、30分かかっていた5分ドリルが5分で終わるようになったことです。

STさん(言語聴覚士)やOTさん(作業療法士)のセラピーの効率が上がったと感じています。STさんとは話をまとめるような練習を以前から行っていて、自ら話し出すというよりも一問一答でやるとコミュニケーションが取れる、そんな感じでした。
最近では、学校であったことなどを自ら話すようになってきました。

 

 

【どんな人にイノチグラスをおすすめしたいですか?】

勉強ができるようになりたいと思っている全ての子におすすめしたいです。
特に「読むことが苦手」「書字が苦手」「計算が苦手」「目と手の協応※が苦手」「ワーキングメモリ※が低い」という子は、見る事の負担が減った分のエネルギーを、考えることや記憶する事に使えるようになるのではないかと思います。

 

【お母さんの話】

うちの子は、イノチグラスは現在2本持っていますが、1本目はカラーと視力1.5(プリズムなし)で作成しました。嫌がらずにかけていましたし、英語の「bとd」「 pとq」「 xとy」が元々苦手で間違えることが多かったのですが、イノチグラスをかけることで英語の読み飛ばしが少なくなりました。

1本目をかけてから半年ほどして2本目(プリズムあり)を作成しました。今でも勉強のときに必ず使っています。本人は「計算が早くなった」と感じているようです。以前は、罫線に沿って書くことができず、かけ算やわり算のひっ算をする時にケタがずれていって混乱していました。そのため、ipadを活用していましたが、今ではイノチグラスがあれば、ipadなしでもできることが増えてきました。

周囲からも「字が上手くなったよね」と言ってもらうことも増えましたし、STさんからは「滑舌がよくなったし、療育の入り方が違う。前はやってもやっても理解してもらえたな、という感覚がもてなかったのが、かける時間が短くなったり理解してもらえたなと思えるようになった」とおっしゃってくれています。また、イノチグラスで目を楽に使えるようになったことで、勉強でエネルギーを使い切らなくても大丈夫になり、去年よりも細かい絵を描けるようになりました。

また、私自身は、25年くらい悩んでいた首のコリがなくなり、身体が楽になってきたのでイノチグラスのメガネは常にかけています。イノチグラスをかけて子どもの言動の変化が起きたことに加えて、自分の身体感覚が楽になったことで、怒りの沸点も低くなりました。

イノチグラスに出会うまで、色んな・・・本当に様々なことを試してきました。生後4ヶ月でレックリングハウゼン病(神経線維腫症)の疑いで大学病院へ。3歳ごろにSTを勧められ、小学校入学前には少人数制のプリスクール※へ通うようになった頃、WISC検査※で「ディスレクシアの疑い」ありと言われました。小学校2年生の頃、「目が見えていないのかも?」ということで、視覚認知のビジョントレーニングを得意とする眼科を受診し、以後週に一回OT訪問。子どもの困りに対するアプローチに関して、いいと聞いたものは何でもやってきました。ここで書いたこと以上に、本当にたくさん試してきました。視覚情報から色の波動を脳幹に送るイノチグラスとの出会いは、脳幹に2つの腫瘍があるうちの子にとって有効なアプローチになっていると感じています。

 

※ディスクレシア・・文字の読み書き困難のこと。

※パーカイトリーブロック・・ビジョントレーニングに用いられるもので、主に視空間認知トレーニングなどの際に使われる。

※ビジョントレーニング・・目の動きなどをトレーニングすること。

※プリズムレンズ・・・光の進路を屈折させるレンズ。

※目と手の協応・・・視覚情報をもとに手(身体)を動かすこと、その連動(連携)のこと。

※ワーキングメモリ・・・一時的に情報を脳に維持し、処理する能力のこと。作業記憶とも呼ばれる。

※プリスクール・・・日本では主に、保育施設のうちカリキュラムの大半を英語で行う施設のことを指す。

※WISC検査・・・数ある知能検査の中の一つで、「言語理解」や「ワーキングメモリ」などを数値化する検査のこと。

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