老眼と発達とその対策|ただいま絶賛発達中 発達する眼鏡イノチグラス
2019.04.01
老眼=老化 だと、寂しい気持ちになる人が多いと思いますが、 老眼=発達 だと、生き方が選べるようになると思います。
老眼(老視)は、赤ちゃんのときから始まります。
ほとんどの人は40歳ころから手元の見えにくさを感じるので、急に始まったように感じますが、実際の老眼は、生涯をかけて変化し続けている身体発達の一部です。
40過ぎると老眼(老視)がだんだんと進み、近いところが見えにくくなる人が多いです。
老視は、遠近のピント合わせを担当している水晶体という眼の中のレンズが、柔軟に機能しにくくなり起こる、と考えられていますが、実際には老視で近くが見えにくいという度合いは個人差が大きいのです。
また、身体にアプローチすることで老視が回復したり、見やすくなったりすることはよくあります。
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1,肩甲骨から 例えば大きく肩を回したり、柳のように腕全体をぶらぶら揺らしたり、
ウンテイにぶら下がったり、バランスボールを両手で投げたりするような動きで
「肩甲骨」を自由にさせてあげてください。
肩甲骨の動きが改善すると老視が改善する場合は多いです。
角膜または水晶体が何らかの形で肩甲下筋などの筋肉の動きと
つながっているようです。
2,足裏から 裸足で砂浜や芝生を歩くなど、足の裏の小さな筋肉を使ってください。
3,目のストレッチ 目のストレッチ用のメガネを作ることができるのですが、
それがない場合は、遠くと近く、いろんな距離に焦点を合わせ直すといいです。
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僕の疑問は、変化し、発達を続けている眼を、眼鏡で無理に「若い人と同じ様な見え方に近づける」ということです。
眼鏡レンズメーカーさんの技術はすごく高くて、最新の「累進多焦点レンズ」一般には遠近、中近、近々という遠近両用メガネの性能もどんどん良くなっています。
ですから、多くの方から「老眼対応できますか?」「遠近両用はありますか?」と聞かれます。
発達するメガネ、では累進多焦点レンズの取扱いをしていません。
なぜなら、累進多焦点レンズはレンズ周辺の「ひずみ」があり、かけたときの人が受ける呼吸や平衡感覚に与える影響の大きさに危機感を持っており、身体バランスを代償してまで若い人と同じような見え方を維持しようとすることに、現状では賛成できていないからです。
もちろん、職業的な理由や一部の人にとって、累進多焦点レンズの選択はメリットが大きいと思いますので、その存在自体を否定していませんが、私達が「発達する」ことを中心において考える時に、このレンズをお客様におすすめするにまでは至っていない、という現状があることをご理解いただければと思います。
若い眼はどの距離でもピントを合わせられる柔軟な目です。
老視が進んだ眼は、近くが見えなくなり(比較的)遠くを見ることを選んでいる眼です。
つまり老眼になると感じるデメリットは「近いところが見にくい」ですが、「目に入る情報を選びやすくなる」というメリットがあります。
情報が溢れすぎている現代において、老眼になるデメリットに意識を向けるよりも、
・目に頼りすぎず、身体感覚で「見る」日常生活 ・目的や生活に応じて自分に必要な情報を選ぶ
・デジタル優先の生活を見直す
老視が出始めたことを実感する生涯発達段階にふさわしい生き方を、メガネを通してサポートすることができると考えています。
ですので、私達は、老眼対応として、
・ 近くを見る時は近くを見る専用メガネ(老眼用)
・ 遠くを見る時は遠くを見る専用メガネ(近眼用)
などの、目的に応じてメガネを作る、選ぶという「かけかえ」という使い方をご提案しています。
また、引き続き発達状態に応じた自信を持っておすすめできる老視対応メガネの研究を、各関係各位と続けてまいります。